今年2023年で第二次世界大戦が終戦し、78回目の夏を迎えました。
恥ずかしながら鹿児島に生まれ育ったものの本土特攻基地の最南端である知覧には行ったことがなく、子供たちへの社会勉強もかねて知覧特攻平和会館に行ってきました。
知覧特攻平和会館へのアクセス
住所:〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡17881
電話番号:0993-83-2525
ファックス:0993-83-4859
会館時間:9:00~17:00(入館16:30まで)
料金
- 大人(高校生以上):500円(団体400円)
- 子人(小・中学生):300円(団体240円)
- ミュージアム知覧(歴史民俗博物館)との共通観覧券
大人600円 / 小人400円 - 鹿児島水族館との共通観覧券
大人1,600円 / 小人840円
せっかく知覧に行くなら鹿児島水族館との共通観覧券の購入をおススメします。
わが家は急遽水族館に行くことになり共通観覧券ではなくしっかりと通常料金を支払いました。涙
知覧特攻平和会館へ行ってみた
知覧の町
鹿児島に住んでいながら知覧の町に行くのも初めてな僕。
嫁さんは3度ほど行ったことがあるらしく人生で一度は行ったほうが良いとのことでやってきました。
知覧は特攻平和会館以外にも武家屋敷が有名で町全体の雰囲気が武家屋敷をイメージした観光地になっていてドライブするだけでもワクワク感を得られました。
またメインの通りを少し外れるとキレイに整備された田園が広がっており青々と伸びる稲を見ながら通るだけでもすごく気持ちが良かったです。
今回は行きませんでしたがまた涼しい日を見つけて武家屋敷にも行ってみようと思います。
特攻平和会館
これは車から撮った写真ですが、特攻平和会館の入り口になります。燈篭と木がキレイに配列された並木通りとなっていました。
中に進んでいくと噴水。
真夏だったので(8月16日)涼やかでした。
上記の写真を見てもらえれば分かりますが海外の方が非常に多かったです。
来館者の1/3くらいは海外の方だったように思えます。やはり戦争に対する関心は日本よりも強いのでは?と感じました。
駐車場から進んでいくと特攻平和会館への道が続いていきます。常にキレイに整備されているのが分かり、観光面での意味合いももちろんあるとは思いますが、特攻にて亡くなった方々への敬意も感じられます。
建物の中は一部を除き撮影が禁止されていました。
建物の中に入るとまず目に入ってきたのが特攻にて亡くなった方たちの遺影。
まず目に飛び込んできたのは特攻にて無くなった1,036名の若者たちの写真。
知覧から飛び立った方の年齢は非常に若く17歳から32歳の平均年齢21.6歳の若者。17歳なんて僕から見たら長男と近い年齢で、まさに人生これからってときに国のためにと特攻していく心情は悲しみ以外のなにものでもないですよ。
しかも写真に写っている彼らの顔はどれも笑顔だったり希望に満ちた顔をしていて、明日、明後日にはこの世からいなくなるとは思えないほど生きる希望に満ち溢れた顔をしていました。
特攻隊員の遺した遺書
さらに遺影の下には特攻隊員が出発する前に書きとめた遺書、手紙、遺詠、絶筆、遺筆が並べられており、そこには愛する家族や恋人へ向けた思いが込められています。
実際に特攻で無くなった方の2歳と4歳の子供にむけた遺書を引用します。
久野 正信 中佐
正憲 紀代子へ父は姿こそ見えざるもいつでも
中学生・高校生のための事前学習資料より引用
お前たちを見ている よくお母
さんの言いつけを守ってお母さ
んに心配をかけないようにしな
さい
そして大きくなったなれば自分
の好きな道に進みりっぱな日本
人となることです
人のお父さんを羨んではいけま
せんよ「まさのり」「きよこ」
のお父さんは神様になって二人
をじっと見ています
二人仲良く勉強をしてお母さん
の仕事を手伝いなさい
お父さんは「まさのり」「きよこ」
のお馬さんにはなれませんけれ
ども二人仲良くしなさいよ
お父さんは大きな重爆に乗って
敵を全部やっつけた元気な人で
す
お父さんに負けない人になって
お父さんの仇を討ってください
父より
まさのり きよこ 二人へ
こういった遺書には家族や恋人を思った文面が書き留められておりそこには悲壮感よりも敵を必ずやっつけるという強い意志だったり、残された家族にむけてこれからいい人生を送るようにというような前向きな文章がほとんどでした。
この遺書をみて思ったのは自分だったらという考えよりさきに、自分の子どもが特攻隊に行く状況だったらどう思うかというのが頭に浮かびました。考えただけで胸がはりさけそうになります。。。
零戦展示室
ここでは海軍零式艦上戦闘機を展示しております。
この零戦は実際に甑島沖から引き揚げたものが展示してあり、このフロアのみ写真撮影が許可されています。
間近で見る本物のゼロ戦はものすごい迫力でこのゼロ戦に250キロ爆弾を搭載し敵艦に突っ込むという作戦。この戦闘機には片道分の燃料しか積んでいなく、まさに決死の作戦。
展示室内に鉢巻きや遺書に「必殺」とかかれていたのがものすごく印象に残っています。
特攻平和会館の外にはカフェもある
この日も非常に暑い日で35度はありそうな真夏日でした。
外に出るとアイスクリームやフローズンなどを販売しているカフェもありそこで休憩をしました。
知覧の特産品でもある知覧茶を使用したラテやアイスクリームが販売されています。
僕はバニラと知覧茶のミックスソフトを。
嫁さんは知覧茶のソフトクリームを食べました。
知覧茶を使ったソフトクリームはさっぱりしていて夏にぴったりのスイーツでした。
さいごに
初めて行った知覧の町、そして知覧特攻平和会館。
この鹿児島の地でこんな悲惨で壮絶な出来事が起こっていたことを自分の目で見て確認しそれを家族と共有できたことは本当によかったと思います。
これからの人生において平和というものは当たり前にあるものではなく自分たちの力そして先代の方々の力があってこそのものだとつくづく実感しました。
近くに住んでいる方鹿児島、九州に住んでいる方など機会があればぜひ一度行ってみることをおススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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